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2012
10.14

中村元博士生誕100年記念講演会に行って来ました

島根県松江市出身のインド哲学、仏教哲学の世界的権威であります、故 中村元(はじめ)博士の生誕100周年を記念して、先生の命日にあたる、10月10日に松江市役所八束支所2階に中村元記念館がオープンしました。こちらの記事参照
私はまだ行ってないけど、行ってみたい。

その翌日、「中村元博士生誕100年記念講演会」が松江市で開かれました。
たまたま、そのポスターを通勤途中の道で発見し、〈一般公開 入場無料〉と、今年のヨーガ療法学会で公演された、中村元先生の直弟子であります、前田專學(せんがく)先生がお話されるということで、絶対行こうと心に決めて、行ったのでありました。入場無料。入場無料。ありがとう、松江市。

会場は、予想通り!私よりも4、50年先輩の方が多かったですが、こそこそっと、横の方に座って、私にはめずらしく真面目にお話を聞きました。
私は中村元先生のことは、今回の記念館が出来ることで初めて知ったのですが、大変お優しい人柄で、想像を絶するほど勤勉な方だったことが伺えます。

前田先生が、中村先生のエピソードをとても優しく、丁寧にお話され、さらに理解が深まりました。
“難解な火星人の様な言葉”であるインド哲学や、仏教哲学を一般人にも読めるように日本語で本にまとめられた功績。更に、中学生や高校生でも解るようにと、晩年、お孫さんから「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル著)を借りてお読みになって勉強されていたお話。(先生は結局最後までお読みになることが出来ず、ご家族の方がお棺に本を入れられたそうです。)
中村先生ご夫婦を慕い、32組のカップルの仲人をされ、先生と奥様の名前を一文字つづとった元洛会(げんらっかい)という先生ご家族と、そのカップルの家族の会を作り、レクリエーションで高尾山に登ったエピソード。
財団法人東方研究会創立され、インド哲学や宗教哲学を学ぶ学生達が収入を得れるようにされたお話。さらに、東方学院といって、年齢や性別、国籍や学歴といったことに差別されず、学びたいという心のある方が勉強できる場所を作られた話。

そして、前田先生がいつも手帳にメモを挟んでおられるという、中村先生がおっしゃった言葉。
死期を悟った中村先生が「<前略>私の場合何を残すかというと、何も残さなかったのかもしれないが、一つだけ人様に言えることがある。それは、東方研究会のことですね。われわれの祖先に伝えられている麗しい純な気持ちを皆さんが伝えている。この麗しい精神を遺していらっしゃるから、私の場合はこの遺偈(ゆいげ)に通ずるものがある。」

麗しい精神とは、慈悲の精神である。
慈悲とは、我執(がしゅう)を離れたところ。一切の生きとし、生けるものに対して利益と安楽を願う心。中村先生が到達された究極の境地である。
男女の愛とは違います。男女の愛は裏切られたら、憎しみが生まれるでしょう?そういったものではなく、母が子を想うような、自分を犠牲にしてでも子を守るという様な心である。
と、前田先生は説明してくださいました。

慈悲とか、慈しみの心とか、薄っぺらい本を読んで理解したつもりになっていた、あなた!(私だけどね。)
人生を掛けて勉強されている先生の言葉は、とても重く、自分の無知さを強く痛感しました。
それと同時に、東洋人である自分自身を感じ、私の遠い祖先から伝わる麗しい精神について考えさせられました。

前田先生がアメリカ留学中、「君は何を学んでいるのか?」と聞かれ「インディアンフィロソフィー。(インド哲学)です。」と答えると「アメリカンインディアンフィロソフィー?」とよく聞き返されたとおっしゃった話が面白かったです。
インド哲学がまだ世界で認知されていなかった時代から、中村先生や前田先生は研究をしてこられたんだな。と思いつつ、「アメリカンインディアンフィロソフィー(ネイティブアメリカンの哲学)!?」ちょっと面白そう…。と思ったりしていました。

私は前田先生の公演を今年の7月に聞いて、先生の人柄に大変感銘を受け、前田先生隠れファン☆
ここでカミングアウトしたことで、隠れじゃなくなったけどね。
今回の公演もとても丁寧で、優しい言葉づかい、そして謙虚な姿勢にとても感動しました。前田先生もとても輝かしいプロフィールをお持ちですが、自分のことは一切お話しされず、中村先生がいかに素晴らしかったかをたんたんとお話される姿に、「私が、私が」と、自分の事ばかりになっている我を感じて恥ずかしくなりました。
前田先生は、こういう講演のとき、お話になることを原稿にして、丁寧に読み上げられます。それがまた、丁寧で、聞き手に失礼のないように、きちんと準備されている事にも尊敬します。私はいつも、出たとこ勝負で適当にしゃべっているなぁと、反省。というか、前田先生の足元にも及べない私がこんなことを言っているのも失礼な話です。本当にすみません。

哲学を真に学ばれた人間の奥深さを感じ、心がやさぐれてしまった時に先生の事を思い出そうと思いました。
前田先生、ありがたや~。


Eテレにて「東洋の智慧(ちえ)をたずねて~中村元博士の世界~」で、前田先生がお話になっていました。
何も言わずとも、録画して、DVDにして私に見せてくれた我が夫。流石。天才。
いつか私もあなたの膨大な世界のドキュメンタリーコレクションDVDをどこかに寄贈して記念館か銅像でも建てなきゃいけないわね。

銅像…。


…。


マジか!?





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